1. HOME
  2. 英会話学習者気づきの場

英語を日本語の訳で理解してはいけない理由 1

You don’t have to care for tsunami.
これを聞いて、どれほどの日本人英語学習者がすぐに変だと思うでしょうか。

(care about tsunamiとしても、ほぼ同じことです。)

これはクラスの中で、長野県がいつも日本で最も住みよい県の一つに挙げられる理由について話をしていた時のことだったと思います。あるいは日本でどこに住みたいかを話していたかもしれません。ある生徒さんが、内陸に位置し、海に面してない長野県なら、津波の心配がない。そんなつもりで言った一言です。 ちなみにこの方の英語力のレベルは決して低くありません。世界を飛び回るビジネスマンで商談等もすべて英語でこなされます。私から指摘されて、すぐに気がつき苦笑いされていましたが、つい言ってしまった一言です。
care for something/someoneを英和辞典で調べたりすると、~のことを心配する、などと出ていたりします。

しかしcare for something/someoneと言うとき、something/someoneはあなたにとって大切な存在で、それに何か悪いことでも起こらないように気を配る、面倒を見る、そんな意味になり、また、care about something/someoneと言ったとしても、something/someoneはあなたにとってとても大切な存在で、何か悪いことでも起こると困るのです。

津波のことを大切に思い、津波に何か悪いことでも起こったらどうしようとと心配している人はいないはずですね。
東北を襲った津波には日本人の誰もが心を痛めたはずです。私も息子と一度ボランティアで援助活動に参加したことがありますが、その惨状には絶句しました。そんな新しい記憶がこの生徒さんにもあり、自然の驚異を恐れる自然な気持ちが言わせた一言ですが、日本語訳が言いたいこととはかけ離れたことを言わせてしまいました。イメージで理解したいものですね。

正しくは、(If you lived in Nagano, ) you wouldn’t have to worry about tsunami.

2013年12月18日 13:20 - CATEGORY : Blog




コメントは受け付けていません。