便利な”what we call”
最近あるコマーシャルとかで、
This is Japanese Sento(銭湯).
と日本の銭湯を前に外国人に説明しようする場面から始まるテレビのコマーシャルをよく見ます。これはべつに英語のコマーシャルじゃないのでいいのですが、でも、このような‟Japanese”を実に頻繁に聞きます。
外国人に日本の物を紹介するときに、
This is Japanese Oden(おでん)
This is Japanese Ryokan(旅館)
This is Japanese Osechi(おせち)
これらがとても不自然に響くのはなぜでしょう。
Japanese と言うからには、American, French, Italianなども存在しそうです。
Japanese car, Japanese beerこれはおかしくないですね。
American car, French car, Italian car, American beer, French beer, Italian beerなどが普通にある中でJapanese car, Japanese beer は自然です。
でも、もともと日本の特有のものにJapaneseをつける必然性はありません。いや銭湯は日本特有ではない、と言う細かい議論を言うことは可能かもしれませんが、話し手の意図はそこにはないはずです。
ですからこのJapaneseは本当に奇妙に響きます。
This is Sento. This is Oden. This is Ryokan. This is Osechi.とJapaneseを省いてもいいのですが、それだとちょっと唐突に響きますね。
This is Japanese Sento. のJapaneseの代わりに3つの単語を言えば、とても自然に、きれいな英語になります。
それが “what we call” です。
This is Japanese sento? と外国人が聞くと、(特に発音なんかが悪かったりすると)
Japanese what? What are you talking about?
と面食らってしまいます。
そうではなく、
This is what we call sento.
と言えば、彼らの頭の中で、
「なるほど、‟せんとう”と日本人が呼ぶある特別な物、日本固有の物について話そうとしているのだな。」と理解してくれます。つまり、聞く体制になってくれますし、こちらも会話が進めやすくなります。
Japanese に‟日本固有の”‟日本だけの” と言う意味を込めようとしても無理です。
“what we call”
これを覚えているだけで、あなたの英語の響きはかなり変わってきます。
2014年1月29日 14:15 - CATEGORY : Blog