What does “It’s difficult” mean?
A: Can you get this work done by the end of this month?
B: Sorry. I think it’s difficult.
この会話は英文そのものとしては間違っていないでしょうが、やはり日本人英語なのですね。どうしてでしょう。
日本人が日本語を話すとき、何か言いにくいことを言うときなど、言葉を濁し、あえてはっきり言わずに、相手にこちらの意図を分かってもらう、そんなことがよくあります。それが日本人のコミュニケーションスタイルですから、それで会話に支障があることはありません。
先日もあるお店で、どうしても欲しいものがあって、その店にはおいてなかったので、チェーン店の他のお店にも聞いていただきました。その時の店員さんとの会話です。
店員:ちょっと難しいですね。
私:でも、少しは可能性あるのですか。
店員:他のお店も全部売り切れてしまっているみたいなんですよ。
私:では、まったくない?
店員:はい。申し訳ありません。
少なくともアメリカではこんな会話はあり得ないでしょうね。
全部売り切れているということはもう店員にはどうしようもないわけです。
ですから。
Sorry sir. We are all sold out.
と最初に言ったはずです。It’s difficult.とは言いません。
It’s difficult. はIt’s difficult.であり It’s impossible.ではありません。
Sorryと言う言葉とIt’s difficult.とも意味的につながりませんね。
私がIt’s difficult. と聞くと、but I will try. とか次に言ってくれるのかな、と思ってしまいます。
It’s really difficult, so I can’t promise you anything, but I’ll try.
もし本当に出来ないのなら、
A: Can you get this work done by the end of this month?
B: Sorry. I don’t think it’s doable. I would need at least two months.
とかなんとか、はっきり言うでしょう。
It’s difficult.で終わってしまうと、
So? You can, you can’t? What? とか聞かれそうです。
上司や取引先に何か頼まれ、
それは難しいと思います。
あるいは政治家が政策について聞かれて、
まあ、難しいですね。
日本人が難しいというとき、ほとんど出来ないと言っている場合が多いですね。
ただ、その発想のまま英語を話してしまうと、とんでもない誤解を生じる場合がるので注意したいですね。
2014年5月19日 14:24 - CATEGORY : Blog