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イメージで理解する

簡単な例を一つあげましょう。

 

I listened ・・・owls in the forest for five hours last night, but I couldn’t hear them hoot. ( owl: フクロウ  hoot: フクロウがホーホーと鳴くという意味の動詞)

 

さて、上の文の・・・に入る単語(前置詞)はなんでしょう?

 

もっとも自然なのはtoではなく、forです。

 

toのイメージは動作の方向性を示す矢印のようなものです。

 

この場合、例えば話し手のすぐそばにフクロウがいて、そのフクロウが鳴くことに耳を傾けていたのなら、listenと言う動作の方向性が定まりますから、toでもいいでしょう。

 

しかし、夜の森の中で、この人はどこに居るかわからないフクロウの声に耳を傾けていたわけです。forは難しい単語で、一つのイメージとしては“何かを求めている”そんなニュアンスがあります。

 

どこに居るかわからないフクロウの声を“追い求めながら”じっと耳を凝らしていたとすると、一番しっくり来るのはforです。

 

listenのあとはいつでもtoと決まっているわけではなく、イメージとして、自然にtoが来ることが多いというだけのことです。

 

look at something とlook for somethingが意味が違ってくるのも、このforのイメージから来ます。

 

atは焦点をイメージしますから、“ものに目を向ける”という意味ではもちろん

look at somethingを使います。

 

でも、atの変わりにforを入れると、“(どこに有るか分からない)ある物を求めて見る”そんな意味になるはずです。ですから“物を探す”と言う意味になるのです。

 

Taro is going to leave Japan for New York next week.

 

ここでも、to New Yorkとせず、forとするのは、leaveという動詞はある場所を去るというだけの意味で、方向性がないからです。New Yorkを求めて、日本を去るわけです。ですからforとなります。

 

If you’ve got a dream, go for it.  (日本語にはうまく訳せませんが、夢があるならそれに向かって突き進め! そんな感じでしすね。)

 

My boss asked me for some advice.

 

これら場合のfor も同じことです。

 

どうでしょう。

 

これはごく簡単な例ですが、ただ闇雲に暗記するのではなく、前置詞一つにしてもイメージで本当に理解すると、他の様々な表現も、無理なく納得して吸収できることが少なくありません。

2014年7月21日 13:47 - CATEGORY : Blog




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