侮れない前置詞
send something to someone
for ではなくてto だ、といくら覚えても、for = ~のために、~に
と日本語の訳で覚えされられた我々はすぐに間違って使ってしまいますね。
forは日本人には難しい前置詞ですが、その代表的な意味を学習して、
I sent a present to my mother.
という代わりに、
I sent a present for my mother.
と言ってしまうとどんな意味になってしまうのか、
その可笑しさを理解しましょう。単にfor ではなくtoだと強引に暗記するより、可笑しさを理解すること。おかしさが分かるので言わなくなる。そんな学習の仕方が必要です。
前置きが長くなりましたね。
do something for someoneと言うとき、
someoneは、何らかの理由であることが出来ない、あるいはしません。その代わりにやってあげるということです。その利益を得るのはsomeoneです。
I’ll buy the CD for my wife.
My wifeはCDを買いません。my wifeの代わりに買うのは私です。そしてその利益を得るのはmy wifeです。
I taught English to Keiko. という代わりに
I taught English for Keiko.
と言ってしまったとしましょう。
その場合も同様です。
Keikoに英語を教えたという意味にはなりませんね。
Keikoは英語を教えることが出来ません。Keikoの代わりに教えるのは私です。そしてその利益を得るのはKeikoです。
つまりおそらくKeikoも英語教師でしょう。ところが何らかの理由で教えられません。その代わりに教えてあげたのですね。でも誰に教えたのでしょう。そこがこの文から欠落しているので、この文は不完全であり、不自然です。
I taught Keiko’s English classes today because she was out sick.
とかなら自然ですね。
同様に
I sent a present for my mother.
my mother は プレゼントを送りません。代わりにおくるのは私です。でも誰に送るのでしょう。その情報がこの文からは欠落しています。母親に送った、という意味には決してなりません。
ですから、母親に送った、といいたいのならsendの方向性を示す前置詞to
が必要ですね。もちろん;
I sent a present to my mother.
前置詞一つで意味は大きく変わりますね。
日本語の訳では決して対応できないことが分かると思います。
2014年8月20日 14:41 - CATEGORY : Blog