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shouldについて一言

ある高校生が言った一言です。

My parents should pay a lot of money when I take a trip.

親に対して申し訳ない気持ちが言わせたのですが、

このshouldは不自然ですね。
should はhave to とするべきです。

 

でも、どうしてでしょう。

shouldを ‟~すべきだ しなくてはならない”と日本語で教えられている私たちにはどうもピンと来ないようですね。

私は生徒さんには以下のように言います。
When you should do something, it’s better for you to do it because it’s the right thing to do or something good will happen if you do it.

 

そうするといい結果につながるから、そうすることが正しいことだから、

そういった考えが、shouldの背後にあります。

 

親が子供の旅費を払うのは、それが正しいこととか、そうすると後で何かいい結果に結びつくはずだからとか、そんな考えで払うわけではありませんね。(そんな風に考える人もいるかもしれませんが。)ふつうは親として、仕方なく払います。子供に旅をさせることは、正しいこと、良いこと、という発想で考えられますが、一方でお金をはらうことそのものは単なる負担ですね。

ですから、ここでshouldを使うことには違和感があります。

have toとすべきですね。

My parents have to pay a lot of money when I take a trip.

 

もちろん富士山の登山料を払わない人に、
You should pay the admission fee.

と言うのは自然ですね。払う義務が無くても、そうすることが正しいという発想です。

 

また、shouldにはポジティブなイメージがつきまとうとも付け足します。

A: I have to get up at six every morning.
B:I should get up at six every morning.
この二つはどう違うでしょう。

ほとんどの状況なら、Aようにhave toをつかって言うでしょう。毎朝6時に起きるのは苦痛で、いやいや仕方なくやっているからです。この人はおそらく毎朝実際に6時にいやいやながら起きています。
ところがshouldを使って言うとまったく違ったニュアンスになります。Bは6時には起きていません。だから6時に起きことによって得られる「恩恵」を受けていないのですね。

6時に起きれば、会社に遅刻しないで済む。6時に起きれば、朝の忙しい時間を余裕を持って過ごせる。朝食をゆっくりとれる、そんなポジティブな結果を想像して言っているはずです。でも、

I should get up earlier in the morning.

と言った方が更に自然ですね。6時きっかりである必要はないからです。

いづれにしても、

 

You should do it. = It will be good for you if you do it.

 

これが基本だと思っていただければいいのではないでしょうか。
 

2014年8月27日 16:26 - CATEGORY : Blog




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