something I want と what I wantの違い
さて、今回はsomethingという単語の意味をもう一度深く認識していただくために、
これを取り上げました。
The Nativebuster vol. 2に
someとany, something, anything, someone, anyoneは解説してあります。
そこをしっかり学習された方はsomethingの特定のイメージを理解されたでしょう。
ではsomething I want, what I wantの違いは何でしょう。
どちらも、私の嫌いな日本語訳を与えてしまうと、
“私がほしいもの”です。
しかし、この二つには若干のニュアンス的違いがあります。
somethingはそれが何なのか具体的に言わないだけで、
話し手のイメージとしては特定ですが、what は漠然としています。
以下の二つの例文を比べましょう。
まだ親のすねをかじっているくらいの若い人が言っていると思ってください。
A: When I go shopping with my mother, she usually buys me something I want.
B: When I go shopping with my mother, she usually buys me what I want.
より甘やかされている感じを受けるのはどちらでしょう。
Bですね。
somethingは “複数ある中のある特定の物”
そんなイメージです。
Aの方は何でも買ってくれるわけではありません。
ほしいものがたくさんあって、その中のある一つを買ってくれる。
そんなイメージですね。
それに対してwhatは漠然としています。
things と言いかえる人もいますね。
ほしいものはたいていの物は買ってくれるようなイメージが伝わります。
ただし、anythingとまでは言えません。
anythingは不特定で、制限が全くないニュアンスですが、
whatは漠然としているだけで、無制限ということではありません。
Whateverとまで言えば、無制限なニュアンスになりまが。
別の例をあげましょう。
ある人があなたにかなり難しいことをまくし立てました。
その人に対して、次のように言いました。
A: I don’t understand something you said.
B: I don’t understand what you said.
Aのように言うと、What? What part? と聞き返されそうです。
somethingは“複数ある中の特定の物”だからです。
ですから、相手の言ったすべてではなく、
その中のある特定の事を言っていると理解されます。
それに対してBの場合はどうでしょう。
whatは漠然としていますから、漠然と相手の言ったこと、
つまり全体をさすのです。
どうでしょう。somethingをより深く理解するお役にたてれば幸いです。
2015年3月9日 12:29 - CATEGORY : Blog